沈む日、昇る満月 (代理人更新)
気がつけば2月も半ば。
東京は11月に雪が降りましたが、今シーズンは積もっていませんね。
南極は雪も空も美しい!そんな画像のご紹介です。
でも、暮らすのは大変。見るだけがいい!ですね。
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午後9時半すぎに日が沈むようになりました。
この日は水平線のあたりまできれいに晴れていました。グリーンフラッシュが見られるかも、と期待が高まりますが…。
緑色っぽく見えた、という人もいましたが、はっきりしませんでした。
そして、沈む日の反対側には、氷山を前に満月が昇ってきます。
水平線に近いところにある月は横長にひしゃげて見えます。写真の処理をミスったわけではありませんよ。
船のうえから大きな風船 (代理人更新)
今日はバレンタインデー。
あげる人がいない代理人は全く盛りあがりませんが、浮足立ったあの感覚は好きです。
そうだ!
ご本人が帰ってきたら、チョコをつくって(といっても溶かすのはホームベーカリーで、代理人はカップに入れて冷やすだけ)ご本人にあげよう!!
そして、お返しに指にはめるキラキラしたものをもらおうっと!!!
ミハルさん、質問ありがとう。ご本人に届けます。
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さくとくんからの質問にあった大きな風船=高層気象観測が船上でも行われています。午後3時ごろと午後10時ごろの一日二回、気球が上がります。
午後10時の放球を見に行きました。
58次夏隊のメンバーが準備しています。
ヘリコプターが飛びたつ飛行甲板から放球です。
空高く上がってまわりの気圧が低くなると、風船はどんどん大きくなります。最後は今の大きさの10倍くらいになって、割れるそうです。
質問にお答えします!No.2 (代理人更新)
本日はお子さんからの質問にお答えします。
子どもの「なんで?どうして??」って真をついていますね~。いやぁ、鋭いなぁ。。。
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おこさんからの質問に答えるのは難しいものです。「図の地軸が傾いてない」とかいうツッコミはご勘弁を>大人のみなさん。
お母さまが解説してくださるものと思って、漢字は使ってしまいました。
( Q はさくとくん、Aはご本人)
Q1.オーロラはどこからきているの?
A1.オーロラのもとは太陽からきます。
太陽から吹き出す目に見えないくらい小さなつぶが、南極や北極の近くにとびこんできて、空の高いところの空気とぶつかって光ります。これがオーロラです。
Q2.南極はなんでさむいの?
A2.日本でも、朝や夕方など、太陽が低いところにある・横から照らしているときは涼しい・さむい。
昼間の、太陽が高いところにある・上から照らしているときはあたたかい・暑いですね。
南極は北極は、太陽が横から照らすところにあるので、上から照らすところより寒いのです。
Q3.南極は子どももいけますか?
A3.わたしのいた昭和基地は、仕事をするところなので子どもは行けません。
お金をはらって行く南極旅行ならば、子どもも行けるかもしれません。
Q4.南極にはバイ菌がいないの?
A4.たてもののなかなど、人が生活するところにはバイ菌もいます。
外に出ても、昭和基地のちかくなら、まだバイ菌も生きていけます。
南極大陸のもっと寒いところに行くと、外にはバイ菌もほとんど生きられません。
Q5.ごはんはおいしかったですか?
A5.おいしかったですよ。いっぱいたべてふとってしまいました。
Q6.大きな風船は飛ばした後、どこに行きますか?
A6.大きな風船は、空の高いところの風や温度を調べるためのものです。高く上がったら(30キロメートルくらい)、破裂して落ちていきます。基地から遠くはなれたところに落ちることがほとんどなので、風や温度を測る機械はつかいすてになります。
コウテイペンギンの群れ (代理人更新)
ご本人がしらせに移って1週間。論文を読んだり、報告書を書いたり、それなりに忙しくしているようです。
一方東京は梅の花が咲き、日差しが少し強くなりました。寒いですが水面下で春の準備が進んでいるという感じです。
あと40日くらいで第57次越冬隊と第58次夏隊が帰国します。
1年以上離れていたため、ご本人が帰ってくるというイメージがわかない代理人であります。
さくとくん、質問ありがとう。ご本人に届けます。お返事はもうちょっと待っていてね。
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「しらせ」は昭和基地の周辺を航行しながら海の水を採ったり、地形を調査したりしています。今年は海氷が薄いので、南極の未踏の海域を観測するチャンスなのだそうです。
氷が割れている、ということはペンギンたちが泳ぐスペースがある、ということです。先日の「「しらせ」への引っ越しとブログの今後」の記事につけた写真は、しらせに移動した2月4日に船上から見たコウテイペンギンです。
7日の午前にも「右10度、2000メートル、コウテイペンギンの群れ」という艦内放送がかかりました。
慌てて右側の甲板に出てみたら、ちょうど群れの横を「しらせ」がすぎてゆくところでした。
彼らも逃げるつもりで腹ばいになっていて、かっこよく立っているのは少しだけです。腹ばいで滑っていくほうが速く移動できますからね。
10月に昭和基地にも一羽、来てくれましたが、今回は団体さんです。
海氷に積もった雪に、足跡がたくさんのこっていました。
質問にお答えします!No.1 (代理人更新)
もうすぐバレンタインデー。
週末のスイーツコーナーは混んでいるのかな??
代理人はすでに自分用にチョコをつくり(溶かして固めただけ)毎朝食べていますが、来年はご本人にあげようかな!?
と考えるとちょっぴり楽しくなりました。
今日はサボテンさんの質問にお答えしま~す!
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(Qサボテンさん、Aご本人)
Q1.ブリザードで外出が出来ない場合、お仕事以外では基本的には何をしていることが多いのですか?
A1.わたしの知っている限りでは、本や漫画を読む、映画やドラマのDVDを見る、部屋の掃除をする、ネットサーフィン(死語かな?)などなど。テレビは見られませんが、日本での外出しないお休みとそんなに変わらないと思います。
Q2.源さんは休みには落語などを聞いているとのことですが、他の方はどのように過ごされているのでしょうか
(麻雀は盛んではなく、ボードゲームが盛り上がってるとの記事がありましたが・・・)
A2.室内での過ごし方に加えて、お天気が良ければ散歩・遠足に行く、ドローンを飛ばす、スノーボードで滑るなどのアウトドアでのお楽しみもあります。ゲレンデはごく短くて、もちろんリフトなど無いのですが、何人かは自分の板を持ち込んで楽しんでいたようです。
Q3.57次隊で一足先にしらせに戻った皆さんは、残りの方々と合流するまでに何をして船の中を過ごすのでしょうか?
また、南極を出発してから船の中でどのように過ごすのでしょうか?
A3.まず、しらせに戻ってきて2・3日は、多くの人はぼーっとしてます。燃え尽き症候群でしょうかね。
仕事としては、「日本南極地域観測隊報告」の原稿を書かないといけません。かなり分厚いもので、昨年帰国した56次隊の報告は461ページありました。もうひとつ、「自己点検」といって、出発前の計画に対してどれくらい達成できたか評価する書類も書きます。こうした極地研究所への報告に加えて、自分の担当していた観測成果をまとめる隊員もいます。
それから、帰り道に仕事がある人もいます。わたしも2月21日から3日間、アムンゼン湾というところへ行って、無人観測装置を設置する予定です。手順書を作ったり荷物を確認したりしないといけません。
こうした仕事のほかは、行動の自由が制限された休暇、といったところでしょうか。ブリザードのさなかと同じように本や漫画を読む、映画やドラマのDVDを見るなどのほか、艦上体育でジョギングに励む人もいます。
お酒は夜8時を過ぎてから、です。
Q4.58次隊の方々と合流した際、57次隊で持ってきていた余った食材などはどうしているのでしょうか?
A4.前の隊の食材が使われることもあるので、双方の調理担当隊員で相談の上で、引き継いでいるのだと思いますが、詳細はちょっとわからないです。ビールやジュースなどの飲み物の残りは次の隊に贈られます。引き継がれないものは、生ごみとして焼却処分になります。食べ物を廃棄するのは気持ちのよいものではありませんが、きっちりの量を持ってきて足りなくなると大変なので、ある程度あまりが出るのはしかたないのでしょう。
Q5.ブログ内では、よく看板やアンテナ、扉が雪で埋まっている写真をお見かけしますが、一番高く積もっている場所でいうと何メートル位の積雪になるのでしょうか?
A5.まず、南極では雪がふるときはたいてい風が強いので、国内で見るような積雪はありません。建物やちょっとした小山の風下に雪がついて、どんどん大きなかたまりになっていきます。高さ2メートルを超えるところもあって、そういうところにかまくらを掘ったりします。
Q6.夜ご飯などで食べきれなかった料理などはどうしているのでしょうか?
(次の日の朝などで消費するのでしょうか?)
A6.一部の食材は(次の日の朝でなくても)再利用されます。スープやカレーの具で、「ああ、昨日のあれね」とわかることもあります。すべてを使い切るのは無理だし、長く置いておくと衛生上の問題もあるので、生ごみとして処分するものもあります。