散髪ブーム (代理人更新)
しらせのなかも、いよいよモードですね。
カリスマ美容師、様になっていますね。本職は越冬隊員ですよ。南極には美容師がいませんからね、自分たちのことは自分達でまかなわないと。
・・・・・・・・・・・・
文明社会への復帰に向けて、髪を切る人が増えています。
「しらせ」の理容室もなかなかの繁盛。
わたしも越冬中にお世話になったカリスマ美容師にさっぱりと刈ってもらいました。
続・越冬隊と映画「オデッセイ」 (代理人更新)
ご本人、映画「オデッセイ」を観たんだぁ。代理人が観てから1年がたったんだぁ。そして、もうすぐご本人が帰ってくるんだぁ。あ~、やっぱり長かった。。。と代理人は感慨にふけてしまいましたよ。
それにしても、南極に行った人にしかわからない感想ではないか!!前回よりブリザードが大変だった?帰ってこれないと感じたことがあった??もしかして、死にかけたことがあった???
あと8回寝たら帰ってくるので、ご本人に聞いてみようっと。
・・・・・・・・・・・・
映画「オデッセイ」のDVDを、「しらせ」船内で見ることができました。昨年2月に代理人が見て、記事を書いていますね。
事故で火星に取り残された主人公が、手持ちのもので生き延びて、救助してもらうまで。言ってみればロビンソン・クルーソーの火星版ですな。
見てみたら、南極っぽくてびっくりしました。冒頭の砂嵐は越冬中に経験したブリザードにそっくり。火星の景色も、赤っぽい砂を白い雪に変換したら南極です。細かいツッコミどころ(中国と米国の宇宙モジュールのドッキング部分は互換性があるの?とか)はありますが、あまりトンデモにもならず、最後まで楽しめました。
越冬を数字で振り返る・その3 どれだけ歩いたか (代理人更新)
南極・越冬と聞くと「おこもり→動かない」と連想が働きます。でも、実際はよく歩いているのですね。
昭和基地って2016年現在、建物が68棟で総床面積が7,479㎡だそうです。それって、畳だと4,519畳ですよ。4,519畳ってどのくらいの広さなんだ??
それと、ご本人はガラケーを解約しているので(解約手続きは代理人)、帰国した翌日は携帯電話の購入をしないと、ですね。購入はご本人にやってもらいましょう。
・・・・・・・・・・・・
国内で使っていたガラケー、出発前に成田空港でSIMカードを抜いて代理人に解約手続きをしてもらって、そのあとは歩数計兼目覚まし時計として持ち歩いていました。越冬一年間の歩数をまとめてみました。
明らかな凸凹は見られません。極夜のさなかは歩いていない、といったようなことはなかったようです。
ガラケーを持ち歩くのを忘れたときに、がくんと小さな値が出ています。10月の空白は内陸旅行中です。ほとんど歩いていないのに、雪上車の振動で2万歩近くになっていたりしたので、カウントしませんでした。
5000歩以下の日は置き忘れた日と考えて、それ以上の歩数の日だけ計算すると、平均は1万300歩くらいになります。
一番たくさん歩いたのは、昨年2月12日の25414歩です。この日は当直で、夜は観測引継ぎで、という忙しい一日でした。
越冬を数字で振り返る・その2 体重 (代理人更新)
代理人、めっちゃ体重が気になります。
だって、現在家にはご本人のパンツがありません。帰国してお風呂に入った後にはくパンツがないのです。さすがにはいていたパンツをそのまま身につけるわけにはいないので、買っておかないと。
で、サイズはMとLどっちにすればいいのだ?
これではわからないではないか!?
わからないことが多すぎるのが、さすが南極です。
先行きを見込んで、期待をこめてMにしておきましょう。
・・・・・・・・・・・・
代理人を始め、気になる人が多い体重の変化です。
2月から3月にかけて太った。
→越冬が始まって、調理隊員のつくるおいしいご飯を頂き始めたからでしょう。
3月から10月までは緩やかに太った。
→オーロラ夜勤で生活が不規則だった頃ですが、体重はわりと安定しているように見えます。
10月の空白のあと、11月初めに激太り、越冬中最大体重になった。
→空白は内陸旅行です。旅行中は体重を測っていませんでしたが、一気に太りました。雪上車の中では運動不足になりますし、こういったごはんを食べていれば、そりゃ太る。
なまごみを減らしたいこともあって、たくさん食べていました。
11月から12月にかけて痩せた。
→つらい本格除雪の日々、ですね。しっかり食べていても痩せました。
1月は太った。
→越冬終了を前に食材使い切りモードに入って、美味しいものがたくさん出ました。
体重は測っていてもあまり気にはしていませんでした。旨いものを食べて太るのはしゃーない、と思っていますが、でもポテトチップスやカップラーメンにはあまり手を出さないようにしていました。
1月末の時点でプラス5キロ。船内では体重を測る機会があまりないので、下りてからどうなっているでしょうか。
越冬を数字で振り返る・その1 ブリザード (代理人更新)
本日から3日間、越冬を数字で振り返ります。
まずブリザードがやってくるあたりが、南極ですね。
ブリザードの後にすることは除雪作業。除雪作業をする人は越冬隊員(だって昭和基地には越冬隊30人しかいなかったから)なので、心も体も大変だったと思います。
・・・・・・・・・・・・
わたしたち57次隊はブリザードが多かったなあ、と言われていますが、実際にどれくらいだったのか。外出注意令、外出禁止令が出ていた時間帯を合計してみたら、2016年2月から2017年1月の一年間のうちだいたい11%に外出制限がかかっていました。
外出禁止令が244時間、外出注意令が938時間。以前の隊のデータは手元にないので、どれぐらい多かったかの比較はできないのですが、366日のうち、のべ39日間あまりが外出制限の中でした。
月ごとの時間帯を見ると、内陸旅行に出かけていた10月が一番でした。不運でしたね…。
58次隊は越冬開始直後に外出注意令が出てしまいましたが、このあとは好天に恵まれますように。