世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年2月1日に次の隊と交代。3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

書類を準備しよう。

応募するぞ、と決めたら、応募用紙と推薦状を準備しないといけません。
応募用紙には
学歴、職歴(これまで学校や仕事で何をしてきたか)
持っている資格・免許
寒冷地・積雪地の経験
スポーツ歴(種類・期間)
自己PR
などを記入します。全部で3枚、ほぼびっしり書き込んで、私の場合はほかに研究業績の別紙を付けました。
推薦書は、この候補者はこんな素敵な人です、観測隊員として大丈夫です、とほめてもらうものです。

応募書類の中に「応募にあたって、家族や今の職場の了解を得ているかどうか」という項目があります。これは「南極における医療の現状と限界についての説明(資料B)及び南極における医療の現状と限界についての承諾(資料C)を熟読し、家族に説明した上で了解を得ているかどうか」の確認です。

「南極においては国内とまったく同じ水準の医療を受けることはできません。その結果、国内では救命できても南極では救命できない場合や、国内では残らない後遺症が南極では発生する場合があることは、遺憾ながら避けられません。」
といった、重い了解です。