訓練:HFレーダーアンテナ
7月31日と8月1日の2日間は、長野県の菅平にある電気通信大学菅平宇宙電波観測所でHFレーダーアンテナを修理する訓練を受けました。
HFレーダーとは強力な電波(短波ラジオくらいの周波数です)を空に向かって発信して、反射してきた電波から空の高いところの空気の流れ=風を観測する機械です。このアンテナと同じ形式のものが、40本、昭和基地にあります。ブリザードなどの強い風でアンテナが壊れたら、修理しないといけません。電気通信大学菅平宇宙電波観測所にある同じ形・大きさのアンテナを使って、訓練をしました。
アンテナは高さ約15メートル。だいたい4階建ての家くらいの高さです。
アンテナを倒したら、安全帯を付けてよじ登って、T字型のつなぎ目部分のねじを外します。
すると、このようにT字の上棒にあたる部分も平らに地面におくことができます。
部品交換の練習をしたら、もういちどアンテナを立てます。
重さ約180㎏のものを、ウインチなどをつかって、手作業でアンテナを倒したり起こしたりします。ウインチの操作はかなりの力仕事。
安全には細心の注意をはらって、一つ一つ手順を確認しながら、2日がかりの訓練でした。