世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

訓練:地磁気観測所

10月8日から9日に、観測訓練と機材のテストのため、気象庁地磁気観測所に出張してきました。

南極に設置する、「リオメータ」というオーロラを電波で観測する装置の試験です。極地研のある立川市では電波雑音が多くて、機器がちゃんと動いているかどうかわからないのですが、ここではきれいなデータが取れます。

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地磁気観測訓練の訓練もやりました。1時間あまり、手作業でこの黄色の機械を操作して、数字を読みとります。ごくちいさな磁気を測るので、まわりには鉄を使ったものは一切置けません。昭和基地では暖房がない中でがんばることになります。

わたしは今年の3月末まで地磁気観測所に勤めていたので、手順を思い出す程度の訓練でいいよと言っていたのですが…結果は良好。ほっとしました。

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最後に、談話会で57次隊の概要とお仕事について、30分ほどお話してきました。

 

ところで、今回の出張にあたって石岡市内のビジネスホテルが満室で「?」だったのですが、”日本プロシニアゴルフ選手権”という大会が石岡市で開かれていたんですね。駅の改札に看板持っている人がいました。