年末の白い風景
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
大晦日は、今回の観測隊参加で初の野外活動、スカーレンに行ってきました。
天候に恵まれて、順調に作業を終えて、昭和基地に戻って年を越しました。
仕事の内容を書こうかな、とも思ったのですが、お正月ですし、気楽に白い風景でもご覧いただきましょう。
ヘリコプターの窓から見下ろす海氷です。
お迎えのヘリを待つ間に、周辺の氷河を見に行きました。
氷河は、積もった雪が押し固められて氷となり、ゆっくりと流れる河です。その動きは年間に数十メートルくらいと言われています。一日に10センチから20センチくらいでしょうか。南極大陸に降り積もった雪が、こうして海に流れ出てくるまでには、気の遠くなるような時間がかかっているのでしょう。
観測点近くのスカーレン氷爆です。普通、氷爆とは厳冬期に凍った滝ですが、南極では大陸の氷河が海に落ち込むところのことを言います。
たまたま、私達がいた時にこの氷瀑の氷のかけらが崩れたようです。わたしは残念ながらその瞬間は見逃してしまいましたが、轟音を聞きました。