世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年2月1日に次の隊と交代。3月23日に帰国しました。

しらせの頭


「しらせ」は4日午前1時45分(日本時間7時45分)に昭和基地のある東オングル島に接岸しました。こちらに迫力あるその勇姿が載っています
5日は「計画停電」。レーダー関係の建物の対処をして一息ついたら、アンテナと丘の向こうにしらせの頭が見えました。

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計画停電では、昭和基地のメインの発電機を止めて、全島内をブラックアウトさせます。停電中でなければできない工事をするとともに、越冬中に停電したときの対処を隊員全員で学ぶ場でもあります。

停電したあとの復旧は、もう一度発電機から電気を送ればOK、というものではありません。建物ごとにブレーカーで送電線をいったん遮断して、安全が確認されたらはじめて電気を流せます。すべて無線で連絡、確認しないといけないので、越冬を経験した前の隊が居るうちに、真剣な練習の場が必要です。

入念に準備をしたつもりですが、やはりうまくいかないこともあり、とぼとぼと帰る途中にしらせを見つけました。丘を越えてしらせの全景を見に行く元気はありませんでした。 

おまけにもう一つ。5日の午後、昭和基地から眺めた海上に入道雲が?

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気象隊員に訪ねてみましたが、入道雲=積乱雲ではなく、積雲で記録するでしょう、とのこと。
マニアックなはなしですので、興味のある方はこちらをごらんください。