世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

燃料輸送

ホースでしらせのタンクと基地のタンクとをつないで、油を送り込んでいます。6日の午後は燃料輸送の支援に行きました。

100キロリットルのタンクが9個、これより小さいタンクもいくつかあります。

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100キロリットルのタンクをひとつ、いっぱいにするには7時間くらいかかります。

24時間、燃料を送り続けます。油漏れが怖いので、しらせが送り出す油量と、昭和基地で受ける油量をチェックし続ける必要があります。

このホースは海氷の上をたどって、しらせへとつづいています。

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しらせの積荷の6割くらいが昭和基地で使う燃料です。輸送が終わるとだいぶ軽くなって、喫水線があがるそうです。帰りの船は、行きよりも艦橋が高くなって、見晴らしが良くなるかな。