氷上輸送
昭和基地へは氷上輸送が行われています。雪上車が引く大きなソリにコンテナなど大きな荷物を積んで、しらせと昭和基地の間を輸送するものです。
これは日本に持ち帰る荷物。フォークリフトでコンテナを持ってきて、クレーンでソリに積み込んで、出発。
氷は同じ厚さでも寒いほうが硬くて丈夫になります。なので、氷上輸送は太陽が低くて寒い夜間に行います。
(日の沈まない白夜でも、一日のうちで気温の変化はあります。1月8日は最高気温が午後2時過ぎのプラス2.6度、最低気温が午前0時過ぎで、マイナス3.0度でした。)
しらせまで牽いてきました。クレーンで吊り上げて、積み込みます。
雪上車の運転は昭和基地に来て日の浅い57次隊が担当して、基地内の運搬とソリへの積み込みは一年を過ごした56次隊が主に受け持ちます。(私は積み込みの道具の片付けや、雪上車への給油などほんの雑用のお手伝いでした。)
越冬を経験した56次隊の働きは、息があっていて見事でした。我々も一年後にはこんなふうに仕事ができるようになるのかしら。
57次隊のヘルメットはうすみどり色、56次隊はオレンジ色。ひと目でわかるようになっています。