世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年2月1日に次の隊と交代。3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

南極行きにむけて【不測の事態編】(代理人投稿)

第57次越冬隊の帰国は来年3月です。一時帰国は不可能です。いざとなっても帰ってこれません。厳しいですが、これが現実です。

じゃあ、どうすればいいのだ?代理人なりに考えました。いざとなったとき対応できるようにしておこう、たとえそれが非常に確率の低い事柄であったとしても、という結論に達しました。不測の事態を想定しておけば、実際におきたとき想定内となるので、狼狽せずにすむという考え方です。

 

不測の事態の下限を代理人の入院、上限を代理人の死亡と設定しました。代理人が死んだ場合にご本人ができることと言ったら、関係者への電話と弔電を打つことくらいです。言葉を選ばずにいいますと、まったく役にたちません。

誰が役にたつのだろう?出てきた答えはその道のプロでした。つまり、葬儀会社。葬儀会社に段取ってもらえば、関係者の混乱を最小限に抑えることができるとひらめきました。

そこで葬儀会社に相談しました。今は非常に便利といいますか、なんでもある時代なのですね。葬儀会社は「葬祭信託」というものを提案されました。

事前にどんな葬儀がしたいか葬儀会社と契約を結んでおき、事態が発生した場合に喪主候補者が葬儀会社へ連絡をすると、契約どおり葬儀が行われるという仕組みです。

これも契約ですから、署名・捺印が必要です。出発前にご本人に喪主候補者となってもらい契約書に署名・捺印をしてもらいました。

とはいっても自分の葬儀、リアルに想像できなくて、まだ契約できずにいます(苦笑)。

桜の花が咲くころまでには契約しようと思っています。

 

代理人はいたって健康でピンピンしておりますので、ご安心くださいね。アンチエイジングが気になるお年頃ではありますが・・・。

 

ご本人が昭和基地に戻ってきました。明日からご本人の更新です。