世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年2月1日に次の隊と交代。3月23日に帰国しました。

西オングルの仕事

昭和基地は東オングル島に位置しますが、西オングル島のほうが大きな島です。東西オングル島の間は「中の瀬戸」という狭い海峡で隔てられています。

昭和基地には発電機や通信機、そしてレーダーなど、電波のノイズを出すものが多いため、ごく弱い信号を観測するのは難しいのです。そこで、基地から3kmほど離れた西オングル島の拠点で、かすかな電波信号を観測しています。

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西オングルでの仕事は「観測するための装置」と「動かすための電力」の面倒をみることです。

 昨年10月に茨城県石岡市で試験的に観測をした機器を、西オングル島であらためて設置します。

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電力は、全てバッテリーでまかないます。夏のあいだは太陽電池のおかげでフル充電できますが、おひさまが出なくなる極夜には、風力発電だけが頼りです。

 

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風が弱すぎても強すぎてもうまく発電してくれません。バッテリーがカラっぽになったら、マイナス30度以下の真冬に西オングル島に来て、ディーゼル発電機で充電をする必要があります。その手順を勉強しました。

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スカーレンインホブデH68の野外活動は、作業時間にある程度の余裕を持ったスケジュールでしたが、西オングル島でのしごとは朝から晩までめいっぱいです。