越冬交代の一日
2月1日をもって、57次越冬隊と56次越冬隊が交代しました。この日から基地の業務は57次隊が受け持ちます。停電が起きても火事が起きても、観測機器にトラブルがあっても、対応に責任をもつのは57次隊になります。
当日は朝8時までに夏宿舎から居住棟へ引越の準備をして、荷物をトラックに載せました。
夏宿舎から運ぶものは、わたしの場合バッグとダンボール2個ですからはやいはやい。自室の大掃除は20分ですみました。
9時半から交代式。自分では写真を撮っていなかったので、その様子は同行記者の十勝毎日新聞カメラマンのサイトをご覧いただければ。
11時過ぎに、しらせに帰る56次隊員をヘリポートで見送る予定でしたが、ヘリコプターの運行が遅れて、さきに引越しをはじめることになりました。まずはトラックで夏宿舎から運んだ荷物を搬入。 お帰りのヘリが12時半に飛び立つ、という情報が入って作業を中断して、11時45分から大急ぎで昼食。 12時過ぎにヘリポートに向かい、お見送りをしました。 そのあとは、コンテナに詰めた私物、しらせの船室に入れていた私物、ふとん、トイレットペーパーや洗剤やシャンプーなどの共用消耗品を運びこみます。ひととおり終わったのが午後5時くらい。それから職場に行って、観測機器のチェックなどの仕事をしました。
午後7時からばんごはん。餞別の塗り箸とコーヒーカップをデビューさせました。
「越冬交代スペシャルメニュー」のハンバーグは300グラム近い大きさとのことで、おなかいっぱいです。 皿洗い、ミーティングなどのあと、もう一度観測機器のセッティングにでかけて、午後10時ごろに憧れだった自分の個室に帰りました。でも荷物の整理とベッドメイキングをしないと寝られない。ふとんに入ったのは午前0時半くらいになりました。
引き継ぎや支援のためにお手伝いいただく56次隊員、しらせ乗組員の方も昭和基地にのこっていますが、いよいよ57次隊の越冬がはじまりました。
今年はうるう年です。一日おおく南極を楽しめます。