世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年2月1日に次の隊と交代。3月23日に帰国しました。

昭和基地からロケットが翔んでいた

28日、月末の電力使用量調査のために”RT棟"に行ってきました。写真の右側の建物です。

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RT棟の正式名称はレーダー・テレメーター棟です。オレンジ色の2つのドームは、以前は中にレーダーが入っていましたが、このレーダーもRT棟も、今は使われていません。

昭和基地では1970年から1985年まで、ロケットでオーロラや高層大気の観測機材を打ち上げて、観測を行っていました。取り壊されて残っていませんが、ロケット組立棟、管制棟、発射台などがロケット観測のために建てられたそうです

誰もいない建物に入って、電力盤のメーターを読み取ってきました。

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もうひとつ、この黄色い建物もロケット観測に欠かせないものでした。

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推薬庫という、 昭和基地から打ち上げられたロケットの燃料を貯蔵しておくところです。火事になったら爆発しかねない危険なものですから、基地の中心部からは離れたところにあります。

 

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「火薬」という看板が当時のままですが、今はそんな物騒なものは入っていません。普通の倉庫として使われています。