南極観測隊員はどんな服を着ているのか・屋外
屋内では国内も昭和基地もたいしてかわらない格好ですが、外に出るときにはそれなりに着込みます。
これは、職場まで片道150mの通勤や、レーダーサイトまで1-2kmくらいを歩く格好です。外で作業をするときは、もうちょっと厚着します。
厚手の作業用ヤッケ(青)とナイロン製で二重構造になったズボン(赤)。上着の裾をズボンに入れるのは、寒風と粉雪がおなかに吹き込むのを防ぐためです。かっこつけてる場合じゃない!です。
顔の周りにはフリースのネックウオーマーと毛糸の帽子。その上にヘルメットをかぶります。ヘルメットにはヘッドライトを取り付けました。夜にまぶしすぎないように、光るところを赤く塗っています。
「寒い」はがまんできますが、「冷たい・痛い」は辛いし危険でもあります。手袋は、冷凍庫作業用のごついもの。
作業内容に合わせて薄手のものも使いますが、例えば以前紹介したロープワークも、この手袋をつけたままで結べるようにならなければいけないのです。
足元は防寒ブーツです。
ずっと長靴を使っていましたが、最近、氷を踏んで派手にころんだのでやめました。夏から履きつづけていて、靴底がだいぶすり減っていましたからね。
着るものは国内でスキーに行くときよりもちょっと薄手、手袋と足もとはそれなりに南極らしい、といったところでしょうか。