世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年2月1日に次の隊と交代。3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

老いたアンテナ

なんだかレーザー光線を撃つような、いかつい風貌。ゴジラなどの怪獣映画で出てきますね。

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わたしの職場である「情報処理棟」の海側にあります。これが何なのか、ずっと気になっていました。

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昭和基地にある過去の資料をしらべたところ、1975年から1976年にかけて、第17次隊によって設置された人工衛星データ受信アンテナでした。オーロラ観測衛星「きょっこう」を始め、黎明期の観測衛星データを受信していたものです。

「きょっこう」で南極・北極域を重点的にみるために、鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所に加えて、昭和基地とカナダ・チャーチル研究基地に受信局を設けたとのこと。

いまはもう使われていません。1989年に作られた多目的衛星受信アンテナにその任を譲りました。

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縦・横に回転して人工衛星の信号を受信していたアンテナを下に向け、風に背を向けて立っています。