世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

「真珠母雲」の季節

上空の気温もかなり下がっているようで、真珠母雲、あるいは成層圏雲(Polar Stratospheric Clouds, PSC)と呼ばれる雲が見えてきました。

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高さ15000から30000メートルと、普通に見られる雲よりも高いところに出ます。南極や北極の冬に、このような空の高いところが冷え込んだ時に作られる雲です。太陽が昇る前、沈んだ後、普通の雲は黒く見えるときに、この高いところにある雲は太陽に照らされてぼんやり光るのだそうです。この写真は26日、太陽が出る1時間前のものです。

 リンク先(wikipediaです)には色鮮やかな雲の写真が出てきますが、こんな雲がみえるのかどうか、注意しておきましょう。