旅行出発記念!?ご本人へ30の質問 前編 【代理人投稿】
どーも、留守を預かりました代理人です。
ご本人は、日本で言うと夏の終わり、南極で言うと春の訪れ(?)に旅行に出発したようですね。
夏の終わりを代表して一句。
うんざりだ
もう 夏休み
はよ終われ
毒は吐かないと。はぁ、すっきり。
さて、出発前にご本人にインタビューをしてみました。
(Q.は代理人、A.はご本人 )
Q1.今年の南極は天候が悪く、ずっと昭和基地に引きこもっている印象を受けます。そんななか、ようやく野外に出ることになりました。今のご心境は?
A1.緊張感7割、楽しみ3割かな。
Q2.今回の遠征は何人で何泊のご予定ですか?
A2.8人で5泊6日の予定ですが、大陸で荒天に晒されたときのために、予備日を5日間、準備しています。
Q3.一番楽しみにしていることは?
A3.昭和基地では見られないものを見る、できないことを体験する。例えばマイナス40度の空気など。
Q4.一番心配なことは?
A4.怪我、事故のないように。とくに慣れない雪上車での交通事故に用心。
Q5.一番気をつけようと思っていることは?
A5.もちろん「安全」。あわてず、あせらず、無事に帰ることが第一です。
Q6.遠征って、どうやって移動するのですか?
A6.雪上車です。荷物を載せたそりを引いて走ります。
Q7.雪上車って、時速何キロですか?
A7.海氷上では自転車くらいのスピードが出ますが、大陸を走る大きなものは時速5から10キロメートル。歩くくらいです。
Q8.雪上車って、揺れるのですか?乗っているときの音は?
A8.場所によります。揺れるところでは固定していない荷物が躍るくらいがたがたします。音はうるさいです。二人で乗っていても、会話するのは大変。
Q9. 寝ているときって、雪上車のなかはあたたかいのですか?
A9.寝る直前まで暖房をつけているので温かいですが、暖房を切って寝るので、起きるときは極寒です。
でも、今回は大陸にあるふだんは無人の建物の中で寝る予定になっています。
Q10.トイレはどうするのですか?
A10.ペール缶トイレ、というものがありまして、ポリ袋に入れて持ち帰って昭和基地で処分します。カチカチに凍るので臭くないです。
Q11.お風呂はどうするのですか?
A11.帰るまでお風呂はなし。介護アイテムの清拭剤で身体を拭いて済ませます。
Q12.連絡方法を教えてください。メールをみることができますか?
A12.メールは見られません。
毎晩8時に昭和基地と無線交信するので、昭和基地にことづければ伝えてもらえますし、こちらからメッセージを託すこともできます。衛星携帯電話も持って行きますが、通話料が大変にお高いので、めったに使うことはありません。
(明日へ続く・・・)