世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年2月1日に次の隊と交代。3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

2トン積み木製そりのおはなし

木工所で作られた、2トン積み木製そりの外枠の部品です。1957年に日本を出発した、でも越冬できなかった第2次隊から大きな変更なく使われてきたものですが、すでに製造中止になっています。壊れたそりの部品を流用したり、こうして作りなおしたりして、使えるそりを揃えていきます。

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作りなおした外枠はこんなふうに組み付けられていきます。

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木製そりが製造中止になったのは、このwebサイトによると、

> 製造会社である横浜ヨットでは、主力製品の掃海艇の材質が木造からFRP
> 切り替わり、木材供給が困難になると共に、船大工さんもいなくなったのが
> 原因でした。

とのこと。

「掃海艇」というのは海に撒かれた機雷(船が接近・接触したとき爆発する)を取り除く軍艦ですが、その船の材質変更が南極のそりに影響しているとは知らなかった。

kyokuchi.or.jp