世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年2月1日に次の隊と交代。3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

春分を過ぎて

春分秋分の日は世界中どこでも、日本でも南極でも、昼と夜の長さがおなじになります。23日の夕方、日の入り30分まえの西の空です。

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左下、風力発電風車のシルエットのあたりに夕日が沈んでいきます。日没は午後6時28分でした。

 

太陽が沈んだ50分後です。水平線近くに茜色がまだ残っています。

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極地の夕暮れは長く続きます。これは、太陽の高さがあまり変わらないからです。

太陽がもっとも高く昇ったときの見上げる角度は、東京は54度。昭和基地では21度で、東京の半分の高さにも達しません。そのぶん、南極では太陽が沈むとき、東京よりも緩やかな、斜めの軌道に乗って動いていきます。沈んだあとも、しばらくのあいだは水平線に近いところに太陽がいるので、明るい時間が続きます。

 

23日の夜、気温はマイナス20度を下回りました。”暑さ寒さも彼岸まで”というわけにはいかないようですが、ひところよりはずっとしのぎやすくなりました。