南極大陸の旅・太陽と月と雲と
内陸の旅では、同じ景色が続きます。前を走る雪上車とそり、空と大地。
そんななかで、太陽や月と雲がつけてくれる空の変化はたのしみでした。
これだけくっきりした、真円にちかい日暈は、はじめて見ました。
太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に彩られる「彩雲」です。
極地の夏が近づいていて、夜はもう真っ暗にはなりませんでした。満月の夜、22時を過ぎたころですが、画面左に地平線に赤みが残っています。右の方には、低い地吹雪を照らしている雪上車の灯りが写っています。
昭和基地で見る空と内陸で見る空に、大きな違いがあるわけではありません。それでも、旅行中にこのような太陽と月と雲の造形をみつけるとうれしくなりました。旅のさなかでは、空を眺めている時間が長いためでしょうか。