世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

電話できます

国内では公衆電話、ということばもあまり聞かなくなりましたが、昭和基地の食堂のちかくに、こんな部屋があります。

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中には電話のブースがあります。衛星回線を経由して極地研究所のネットワークにつながっている、IP電話です。

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極地研への連絡は「内線」扱い。1万4000キロメートルを超える内線電話連絡は、他にないのでは?

 

プライベートで電話をかけるときは、これを使います。

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KDDIスーパーワールドカード。有効期限があるのですが、ネットでも買えます。

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↑このカードは期限切れなので、番号を見ても何もできませんよ。

 

電話代は、極地研のある立川市から通話先までの国内料金になります。日本にいるときは意識しなかったのですが、固定電話にくらべると、携帯にかけたときの料金は、お高いですなあ。

 

電話室はそんなに混雑はしません。日本との間に6時間の時差があります。たとえばこちらの夕食後、夜7時だと日本時間は午前1時なので、意外にかけづらい。メールのほうが気楽ではありますね。