世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

ペンギンの調査

11月中旬と12月上旬に、昭和基地周辺のアデリーペンギンの調査が行われます。3日はこの調査に参加してきました。JR東日本SUICA(スイカ)に描かれているのは、このアデリーペンギンです。

 

11月はペンギンの数が一番多い時期、12月は卵を温めている時期です。毎年同じ時期に調査して報告するのが大事です。

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あくまでも仕事ですが、砂をまくよりは心躍る仕事であるのは否定しません(笑)。

 

今回は、卵を温めている巣の数を数えました。3か所回って、多いところは160、少ないところは50くらいです。f:id:nankyoku_30nin:20161204220514j:plain

小石を集めて作った巣に座って卵を温めています。たくさん石をあつめた立派な巣も、ちょっとしか石を使っていない巣もあります。

 

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オスとメスが交代で卵を温めたり、えさを取りに海に行ったりするのだそうです。ひながかえるのは12月末から1月とのこと。見に行くのはちょっと難しそう。

 

このポーズは、アデリーペンギンの求愛行動なのだそうですが・・・。

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こらこら、自分の卵を抱えているのに求愛行動に参加するんじゃありません。

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