世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

再挑戦フライト

先月26日、インホブデという地点にヘリコプターで行きましたが、あまりにも風が強くてすぐに帰ってきてしまいました。 

nankyoku-30nin.hatenablog.com

残念無念であったのですが、11日に、再挑戦することができました。

 

前回のフライトから15日。さらに海水面が広がっていました。

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コクピットの様子も見せてもらえました。

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インホブデは、昭和基地からのヘリコプターでの行き先としては、最も遠いところです。

 

南極大陸はほとんどが雪や氷におおわれています。氷はちょっとずつ動いているので、インホブデのようにしっかりとした岩が出ている地点は、観測機器を置ける貴重なところです。

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この日は昭和基地で天気が悪くなっていて、「天候悪化で基地に帰れないんじゃないか」と心配されていたそうです。さいわい現地では風も弱く、予定していた無人磁力計のメンテナンスを終えることができました。