世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

海洋観測 (代理人更新)

今日は2月24日。日を追うごとに帰国が近づき、うれしくなります。

【しらせ豆知識】しらせは人と物を運ぶだけでなく、観測という重要な任務を担っているそうですよ。

 

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代理人のコメントに
> 観測隊のみなさんは1か月以上もしらせに乗っているんだ!
> 南極、遠すぎ!!!!!
というのがあり、南極はたしかに遠いのですが、まっすぐ帰ったらもっと早いのです。ただ、「しらせ」は南極観測船でもあり、ほかの船が来ることのない南極の海の観測も仕事です。
雪の舞う中、深いところの海水を採ってくる装置が、クレーンで降ろされていきます。

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クレーンの作業にあたっているオレンジ色の作業着は自衛官の方々。観測を担当する58次夏隊員は画面の手前にいて写っていません。

たとえば自分が越冬で担当していたオーロラ観測も、ここでやっている海洋観測も、同じく日本南極地域観測隊のしごとです。早く帰りたいとは思いますが、ここはじっとがまんして、船内の時間を過ごします。