世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

【隊員むけ】持ちものアドバイス

(今日の記事はものすごく対象者がすくないのですが、ごかんべんのほどを。)

59次隊出発まで2ヶ月あまりになりました。仕事の荷物の取りまとめも大変ですが、そろそろ私物も準備をはじめるころですね。一昨年の10月には、パンツの数など真剣に考えてましたなあ。 

nankyoku-30nin.hatenablog.com

 

このブログ、これから南極に行く人も読んでいるそうなので、個人的なおすすめ品をいくつか書いておきます。

  

・登山靴

 雪の少ないときに歩くには、長靴よりも快適です。

・登山用ストック(2本組)

 散歩にも重宝ですが、足首をくじいたときに助かりました。

・耳栓

 「しらせ」船内や夏宿舎でのいびき対策だけでなく、野外活動で長時間ヘリコプターに乗るときにも。

・予備のメガネと腕時計

 とくに越冬隊員は、古いものでもなんでも、手元にあるめがねは全部持っていくべし。腕時計も安いものでいいから予備を用意しておきましょう。

・紅茶、お茶、きゅうす、コーヒーなど

 「しらせ」の中では24時間、熱湯をもらえます。給茶機もありますが…ね。

・雨傘

 盲点でした。昭和基地では使うことはたぶんありませんが、往復の寄港地(フリーマントルシドニー)で雨降りだと便利です。現地で買うにしても、お店まで濡れていかないといけませんからね。

  今年3月、帰途に寄港したシドニーは雨模様でした。

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それから、モノじゃないけど・・・

・越冬隊員は、平日に時間を作って税務署に行くことを強くお薦めします。

 おカネのことはひとりひとり違うので、確定申告のやりかたなど、あらかじめ相談しておいたほうがいい。この時期はそんなに忙しくないので、税務署の方々は親切に話を聞いてくれるようです。

 わたしはこのあたりの詰めがあまくて、かみさんにだいぶ迷惑をかけました…。