世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

昭和基地第一便

第60次日本南極地域観測隊員が昭和基地に入りました。夏至(北半球では冬至)の12月22日に第一便が飛んだそうです。

www.nipr.ac.jp

59次隊長の薄着が目立ちます。一年余り、南極で過ごしたあとの夏は、雪かきなど日々の肉体労働もあって、暑い!と感じます。

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 でもオゾンホールに近く紫外線の強い極地では、半袖シャツはやめといたほうがいいですよ、ほんと。

 

次の隊員が到着すると、悪化するのがネット環境。59次越冬隊員30人に60次越冬隊、夏隊のメンバーが加わって、昭和基地の人口は3倍くらいになります。みなさんスマホwi-fiにつなぐので、データ量が激増、回線速度は激遅になります。早起きして現地の6時過ぎにこのブログを更新していたものです。

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この黒いドームの中に、インターネット接続のための衛星用パラボラアンテナが入っています。

私たちが次の隊を迎えたときは、ほとんど繋がらなくなりました。航海中に止まっていたスマホアプリの自動更新が一斉に始まったらしい…。このあたりは、もう改善されたかな。

 

南極のネット事情については、こちらに解説を書いています。

blog.hatenablog.com

 amazonの商品も第一便で運ばれます。