世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

「面白南極料理人」第3回

なぜかしら、ちょっとづつ面白くなってきたような気がします。

期待値がドラマの出来に合ってきたのかもしれません。

 

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お誕生日の話がありましたね。誕生日の人はその日はなんにもしなくていい、ということになっていましたが、私が昭和基地に滞在したときは、そんなことはなく、普通に仕事していました。

ただ、月に一回、お誕生会を兼ねたイベント+宴会がありました。調理担当隊員の腕の見せどころでもあります。

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これは12月。クリスマスパーティーを兼ねて豪華絢爛。

このイベントのときに、誕生日の人はケーキを頂戴します。

私は9月、秋の味覚、りんごのタルトタタンでした。貴重なりんごをたっぷり使った贅沢な一品。

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…源笑ってのは俳号や、落語を披露するときに使っていた名です

私が昭和基地で越冬したときは、調理隊員が2人いたので、素人がごちそうを作ろうとして四苦八苦なんてことはなかったのです。

 

日々単調になりやすい南極の暮らしでは、時々イベントを設けて楽しく騒ぐのも大事です。もちろん、ハメを外しすぎないように…。