世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

第61次日本南極地域観測隊「隊員室開き」

例年7月1日に「隊員室」が設置され、出発まで5ヶ月間あまり、ものを買ったり梱包したり船に運んだり、といった準備と、さまざまな訓練をしていきます。

7月5日(金)、極地研究所にて 、この秋に出発する第61次日本南極地域観測隊の「隊員室開き」が開催されました。

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七夕かざりにおねがいごと、「完全輸送」「越冬中、良い天気が続きますように、といった願い事に混じって「さかあがり」。


 南極観測隊員OBにとっては、新隊員の門出を祝うとともに、かつて同じ釜の飯を食った同期の隊員と再会できるのも楽しみです。 

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出発の前にはこの大きな倉庫が一杯になります。

 

61次隊のお披露目です。とくにはじめて観測隊に参加する人は、ワクワク感がMAXの時期でしょう。

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準備やサービスおつかれさまでした。

 

隊員室開きでは、バーベキューなどの軽食も供されます。調理隊員の初仕事ですが、隊員室に出勤しはじめて数日しか準備期間がないのでたいへんです。

今年は「舟盛り」が登場。

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何度か隊員室開きには参加してますが、このレベルのものを見たのは初めて

 西荻窪の居酒屋「じんから」の大将が調理隊員になったので、ちょっと期待はしていたのですが、さすがです。

なお、お店は大将越冬中も続けると伺いました。