映画評・書評
2月1日、昭和基地では越冬交代の日です。1年間の越冬生活がおわり、次の隊の越冬が始まります。今年は、59次隊と60次隊の”代替わり”になります。 そんなタイミングで、一緒に越冬生活を送ってきた渡貫さんのご著書をいただきました。 www.heibonsha.co.jp…
「極夜行」という本が、今年の、本屋大賞 ノンフィクション本大賞を受賞しました。 news.yahoo.co.jp この記事で、極夜にGPSを持たずに北極圏を歩いた人のことをちょっと紹介しましたが、その本ですね。 nankyoku-30nin.hatenablog.com 北極域の極夜の風景や…
アイスランドからの帰途、日の出の直前です。 秋の夜長、なのか?10時間あまりのフライト中の読書の話。 離着陸前後や空港での待ち時間など、パソコンを広げられない時間に読もうと、「極―白瀬中尉南極探検記 」(綱淵謙錠) をアイスランドに持っていきまし…
6月26日にテレビ東京・午後のロードショーで放送された「ホワイトアウト」を録画して見てしまいました。織田裕二主演の邦画じゃなくて、アメリカ映画です。 不意に「エログロナンセンス」という言葉を思い出しました。 www.tv-tokyo.co.jp 【エログロナンセ…
ご本人、映画「オデッセイ」を観たんだぁ。代理人が観てから1年がたったんだぁ。そして、もうすぐご本人が帰ってくるんだぁ。あ~、やっぱり長かった。。。と代理人は感慨にふけてしまいましたよ。 それにしても、南極に行った人にしかわからない感想ではな…
みなさんの2017年の春は何が待っているのでしょうか? 代理人にとっては第57次越冬隊の帰国で、ご本人から南極の話を聞くことを楽しみにしているのですが、一足先にドラえもん達が南極へ行ってきて、『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』が公開さ…
1912年、いまから百年以上前に、 白瀬矗(しらせのぶ)をリーダーとする南極探検隊が南極大陸に上陸しました。その「公式記録」です。初版発行が大正2年(1913年)、復刻は昭和59年(1984年)。本文468ページの大著です。ちなみに、領価2万5千円、amazonで…
先に読んだ「石橋を叩けば渡れない」を返しに行ったら、懐かしい本が目につきました。私を南極に連れてきた、と言ってもいい本です。 www.amazon.co.jp はじめて読んだのは高校一年生の時。英語と数学が全然できなくて、文系でも理系でも苦労しそうだなあ、…
昭和基地の図書室は、食堂の他にもいくつかあります。ここは食堂から近い庶務室の書架。本格的なスライド書棚に過去の観測隊報告や学術誌がおさめられています。 その向かい側には、極地関係の本の他に、小説、池上彰さんの解説本など、食堂の本棚よりも幅広…
第一次日本南極地域観測隊長の「南極越冬記」を読んで、「立派な人の指揮下にいるのは大変だろうなあ」という感想を持ったのですが、その指揮下にいた人の手記が食堂書架にありました。 amazonでは2016年3月26日現在で「中古品の出品:1点、8750円」です。昭…
友達とのおしゃべりで「南極観測隊は出発したら、たとえ代理人が死んでも帰ってこないんだよ~」と力説しても、相手はぴんとこないようで、「まぁまぁ」とたしなめられてしまうことが多く、腑に落ちない代理人です。 確かに、ご本人が越冬中に死ぬ可能性は限…
昭和基地の食堂には、日本でもっとも南の図書室 として紹介された書架があります。「国内で出版されている、南極・北極・高山の探検記や越冬記、オーロラやペンギン、雪氷、大気、地学など南極の科学に関する普及書や一般向け学術書がほぼ網羅されています。…
友人の訃報から1週間、代理人はぼんやりと過ごすことが多かったように思います。 nankyoku-30nin.hatenablog.com 覚悟はしていたけれど、いざ現実となると感情がざわめきますね。 同世代を見送るのはつらい。。。 この場を借りて、旅立った彼へ。 「ありがと…
第56次越冬隊と第57次夏隊を乗せたしらせが、日本を目指して進みはじめましたね。 第57次越冬隊は日本から直線距離で14,000㎞離れた昭和基地で、30人での暮らしがはじまりましたね。 「30人になってしまった」と代理人が感慨にふけることはありません。出発…