世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

ブリ後点検に歩く

3月21日から22日かけてのブリザードでは、大量に雪が降りました。

もう少し寒くなって、足元が固まってくれば歩くのもラクになりますが、雪かきしないと、通勤が大変です。

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以前紹介した荒金ダム湖も雪に覆われました。

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 これは今年1月28日の写真です。

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nankyoku-30nin.hatenablog.com

 

24日午後には、ブリザード後の点検をしてきました。 観測のアンテナが被害を受けていないかどうか、確認して回ります。ぐるっと回って3キロメートルくらい歩きました。

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目で見た時にはわからなかったのですが、日が暈(かさ)をかぶっていました。 f:id:nankyoku_30nin:20160325054227j:plain

この日暈(にちうん)は光が上空の薄い雲の中にある氷の粒に反射・屈折して起こる現象です。日本では、日や月がかさをかぶると、雨の前触れとされていますが、南極ではすぐに悪天になるというものではないようです。