南極大陸に上陸しました
26日は、南極大陸の「とっつき岬」に上陸しました。
57次隊では、これまでに2回、とっつき岬へのルート工作をしていて、大陸目前にまで到達していました。しかし、海氷から大陸に上がるところに氷のひび割れ(クラック)がたくさんあって、上陸できていませんでした。
今回は4人のグループでスノーモービルで出発。すでに作られたルートを16キロほど走ると、大陸の前のルート終点につきます。
そこから先は、人があるいて先に進みます。
ゾンデ棒という2メートルあまりの金属棒を海氷に突き刺して、安全を確認します。
この氷の割れ目。ひとまたぎで越えられそうに見えますが、ゾンデ棒を刺してみると、するっと奥まで入ってしまいました。
この割れ目の前後は、氷ではなく水面の上に雪が積もっていて、うっかり踏んづけると落っこちます。水温は0℃以下なので、落ちたらたぶん助かりません。
慎重に慎重に、行く手の安全を確かめながら進みます。
最後の数百メートルに1時間くらいかけて、ようやく大陸に立つことができました。
この写真は大陸から海を眺めたところ。海岸線の岩が見えます。氷の上はずっと平らですが、上陸すると足元に傾きがあるのが実感できます。
わたしは今年1月にヘリコプターで大陸に降り立っていますが、やはり上陸すると、ちょっと気分が違いますね。