潮の満ち引き
このちいさな青い建物は、昭和基地で潮の満ち引きを測っている「験潮所」です。
海面の高さは、1日2回ゆるやかに高くなったり低くなったりしています。これが潮の満ち引きです。
昭和基地の海面の状況は海上保安庁のリアルタイム験潮データで見ることができます。
海のうえにポツンと見えるのは、GPSで潮の満ち引き測る機械です。 氷の上に置かれています。
潮の満ち引きはおもに月の引力によって起こります。変動が大きくなるのは満月と新月のころです。前回の満月、7月20日の昭和基地では、海面が一番高い時と低い時の差が150センチくらいでした。
この満ち引きのパワーは、ぶ厚い氷を割ることができます。気象担当の隊員は、氷の割れる"ばきっ"という音を夜中に聞いて驚くことがあるそうです。