波打つ真珠母雲
12日の夕暮れ、日が沈んだ直後の西の空です。
明るく輝く横縞が、高さ20~30キロメートル付近の成層圏にできる真珠母雲です。(ふつうの雲は高度10キロメートル以下にあります)
これまで、ぼんやりと輝く雲は見てきましたが、こうしたはっきりした筋のような構造を持つものはめずらしい。
大気の観測を担当している隊員に聞いたところ、昭和基地に近づいている低気圧が、上空、ごく高いところに波を伝えているのではないか?とのことです。こんなふうに、専門家の話をすぐに聞けるのも昭和基地の楽しみです。
美しい眺めですが、この雲の周辺は化学反応が活発で、オゾンがどんどん壊されているのだそうです。
「虹の雲」が英国上空に出現、オゾン層を破壊 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
美しいものが善きものとは限らない…。
太陽が沈んで1時間半くらい後です。空が真っ赤に染まりました。
(この写真、フォトレタッチソフトは使っていませんよ。)