世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

ひさしぶりのショッピング

 12月には、南極観測船「しらせ」が日本を出発します。これに積んでもらうため、ほんとにひさしぶりに買い物をしました。

持ってきてもらう私物にはいくつか区分があります。

 

・「第一便」はその名の通り、昭和基地にやってくる最初のヘリコプターに積まれるものです。いち早く受け取れるのですが、重さは3キロ以内に制限されています。カメラの電池やレンズキャップの予備などをネットで注文しました。
・「託送便」は来年二月に越冬交代したあと、しらせの艦内で受け取って、2か月近くの船旅のさなかに使うものです。第一便よりも大きいもの、重いものを持ってきてもらえます。ノートPCにつなぐ液晶ディスプレイを買いました。
・「免税品」帰りに消費するお酒やタバコなどを免税品として注文できます。わたしはタバコは吸わないのですが、酒は足りないと寂しいし、飲みすぎてもよろしくないし…国産のビール、オーストラリアワインウイスキーを注文しました。

 

それから、Tシャツを買いました。

越冬隊長の樋口さんは、以前からネパールのランタン谷にある村に関わっていたそうですが、この村が2015年4月のネパール大地震で大きな被害を受けました。

牧畜の再開を支援するためのプロジェクトです。

dzomo.org

Tシャツ45枚で、ヤクと牛の混交種「ゾモ」一頭を寄付できるそうです。

57次越冬隊員の注文をまとめて、ゾモ一頭を寄付させていただくことになりました。