世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

コンテナヤードの雪

 

 今年は雪が多いなあ、とよく言われておりますが、例えば昨年と比べてどうなのか、はよくわからない。南極では積もった雪の深さを測るのは難しいのです。軽い粉雪は吹き飛ばされて、建物などの風下にたまるので、測る場所によって深さが違ってきます。

基地主要部から1キロメートル近く離れたコンテナヤードです。風下がわの青いコンテナに雪がついていますね。

f:id:nankyoku_30nin:20160921151407j:plain

 

下の写真は半年まえ、3月に撮ったものです。コンテナの下にドラム缶を履かせているのは、風が吹き抜けると雪がつきにくいからですが、その空間が埋まってしまうと、一気に雪の吹きだまりが増えます。

f:id:nankyoku_30nin:20160914144349j:plain

 

廃車になって、日本に送り返されるのを待つ雪上車(3月)。

f:id:nankyoku_30nin:20160914144414j:plain

 

今はこんなふうに、再び雪の上におりてきたような光景です。

f:id:nankyoku_30nin:20160921151425j:plain

 

11月には「本格除雪」といって、基地主要部だけでなくこのあたりの道路も、重機で雪かきすることになります。