第1話・二度目の南極を志した理由 映画「風立ちぬ」 【代理人投稿】
ご本人がみずほ基地に出発して、1週間ですね。
南極って、荒天だったら宿泊延長。昭和基地を離れたらインターネットはつながらず、メールが不通となります。いつ帰ってくるのかさっぱりわかりません。厳しいですが、これが現実です。
帰ってくるまでの間、代理人の視点で二度目の南極行きを振り返ってみたいと思います。
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2年前の2014年8月に『南極に(また)行きたい』と申し出がありました。
この考えに至るまで、なにかあったはず。
きっかけは何だったのだろう?
申し出からさかのぼること1年前、2013年の夏に上映された映画が、そもそものきかっけだったように思います。
ご本人はこの映画にえらく感銘を受けていました。
映画のなかのカプローニさんの
創造的人生の持ち時間は10年だ。
芸術家も設計家も同じだ。
君の10年を力を尽くして生きなさい。
という言葉に感銘を受けたようでした。
そこから南極への想いがムクムクと大きくなっていったのでしょう。
それから1年後に「南極に(また)行きたい」と言われたのでした。代理人は直感で、風が立っている。その風に乗れ!と思いました。
だから「5年後に生きている保証はない。行きたいのなら行けばいい」と言いました。その時は、さぁ、面白いことになってきたぞ!とルンルンしていたのですが、言われてから3日くらいして、
「あー、行ったら
1年4か月も代理人一人だぁぁぁ・・・」
ということに気づいたのでした。