世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

氷が割れる

27日、ラングホブデ長頭山から眺めた氷海です。テーブル上の氷山に、縦横に割れ目が入っています。

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こちらは帰り道に雪上車の上で撮った360度画像です。氷の塊がにょきにょきと突き出しています。

A dense iceberg near .Mt. Choto-zan, Langhovde Hills, east Antarctica on Nov.27, 2016. - Spherical Image - RICOH THETA

 

夏になって、気温が上がって、氷の動きが活発になってきました。写真の氷の割れ目は、幅が1メートルくらいあって、板を敷いて雪上車を渡しました。

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この板、とても重たいです。4人がかりでやっと持てるくらい。

板の設置などの作業もだいぶ手際が良くなってきましたが、慣れたころには越冬のおしまいが近くなりました。

 

氷が割れ始めると、アザラシが姿を見せるようになります。この日にあったやつはものすごく大きかった。おなかに赤ちゃんがいたのかな?

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