世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

「初荷」を味わう

例年、昭和基地への第一便は「初荷」と書いたダンボールを積んできます。これはセレモニーとして大事なもので、新しい隊の隊長、前の越冬隊長、そして「しらせ」の艦長と並んでの記念写真が撮影されます。

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そのあとも「しらせ」ち昭和基地の間をヘリコプターが往復して、急いで運びたい・届けてほしい荷物を積んできます。

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ヘリコプターからフォークリフトで荷物をおろしています。

 

トラック輸送の荷台に、なまたまご(オーストラリア産)と生タマネギ(北海道北見産)。キター!

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夕食には大盛りのキャベツの千切りとトマトのサラダ。そしてスイカが出ました。

サラダにはドレッシングをかけませんでした。なんだかもったいなくて。

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飲み物もきました。私たちが持ってきた越冬ビールと、新しい第一便ビールの飲み比べ。

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ビールの賞味期限は、ふつうは1年間です。違いはわかるけど、越冬ビールのほうが旨いような気がする、との声が多数。味覚っていうのは、あてにならないもんです。