混雑する通信室
午後8時をすぎると、それほど広くはない通信室が 足の踏み場もないくらい混雑します。
午後8時から、昭和基地の外で活動をしているグループとの「定時交信」が行われるため、観測や作業の進捗状況を聞いたり、基地からアドバイスしたりするために人が集まってきます。
現地からは、
・人員装備に異常があるかないか
・その日の活動、翌日の予定
・気象の状況
が報告され 、昭和基地からは気象の予報が伝えられます。
たいていは一日の活動を終えて、リラックスした感じの交信ですが、万一、通信できないときには12時間後に臨時交信、人員装備に異常があれば、場合によってはレスキュー体制始動にまでつながります。
そんな通信室は、郵便局でもあります。
切手や葉書を販売中。昭和基地で日本円が通用するただひとつの場所です。
投函した郵便物は4月中旬、「しらせ」が日本に持ち帰ったあと配達されます。