世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

質問にお答えします!No.3  (代理人更新)

しらせのなかは少し揺れてきたようです。

ご本人がいう少し揺れは、一般的にいうとすご~い揺れだと推察されます。

 

今日はミハルさんの質問にお答えします。

わからないことは、わかる人に聞く・教えてもらうのがイチバン!っていうことで調理隊員にインタビューしました。

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(インタビューに応じてくれた調理隊員)

 

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(Qはミハルさん、Aはご本人)

 

Q.食事について質問があるのですが、直接のご担当でないもので本当にすみません…
限りある食材を長い期間の中でどうやって使っていくのでしょうか?
越冬中の献立作りを教えていただければ嬉しいです。

 

A.ミハルさん、ご愛読ありがとうございます。
食材と献立について、調理担当の隊員に尋ねてみました。

 

・二人の担当隊員が交代でごはんをつくる。一回の当番はだいたい3日。
・当番がくる前に、その3日間の献立を考える。
・献立は、その前までの流れと食材の在庫とを考えて決める。
・在庫量と残り期間を考えて食材を使っていくが、きっちり計算しているわけではなく、"勘"で決める部分も大きい。

 ということでした。
 ごはんをつくる当番でないときに冷蔵庫・冷凍庫の整理もしているので、在庫量も把握されていたのでしょう。でも、足りなくなるのは避けようとしていたらしく、その結果、1月に豪華食材がたくさん出ましたね。

nankyoku-30nin.hatenablog.com

 あと、
・想定していたよりみんな食べなかった。30人中5人が女性隊員だったのも影響したかな。
・若者よりも高齢者のほうがしっかり食べていた。
 のだそうですよ。