世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

失敗を活かすために

5月11日、南極観測審議委員会の宙空圏専門部会にオブザーバーとして出席してきました。「宙空圏」というのは私が担当していたオーロラやレーダーなどの観測分野のことです。この会議では、観測隊の報告と自己点検などについて話し合われました。

計画、実行、事後の評価、改善という、いわゆるPDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)をきちんと回していくために必要なステップです。自己点検では自分たちが越冬中にした失敗なども評価されることになって、ちょっとツラいこともあるのですが…次代のために、ぼくたちの失敗を役立ててくださいな。

今、昭和基地で越冬している58次隊の現況報告もありました。ブリザードは多いけれど、雪はそんなに積もっていないらしい。このままドカ雪にならずに冬を越せるといいですね。

 

夜には極地研の宙空部門のみなさんが帰国歓迎会を設けてくださいました。

 

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