世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

講演するとき心がけていること

 暑い夏休みと寒い南極は相性が良いのでしょうか、有料の科学イベントから農園まで、8月にはあわせて4か所で南極のお話をしてきました。講演への準備をちょっと紹介しましょう。

  • 想定されるお客さんにあわせて、パワーポイントの資料は毎回作りかえます。
  • オーロラやドローンの動画は反応がよろしいので、聞き手が眠くならないようにうまく分散して配置。
  • パワポのスライドは印刷して、時間内のペース配分をメモしておく。講演中も"ラップタイム"を確認。(ときどき腕時計を見るのは、はやく帰りたいからじゃありませんよ。)
  • パワポのファイルとpdfに変換したファイルをUSBメモリにコピーして持っていく。万一、パソコンにトラブルがあっても最低限の仕事はできるように。

 といっても、美しいパワポを作ることを目的にしちゃいけないと思っています。色使いやグラデーションはなるべく簡潔に、せっかくライブの場を与えてもらったのですから、しゃべりで勝負したいものです。

 理想を言えば、パワポに頼らなくても、お客さんの脳内に絵を送り込めるような講演。つまり、目指すは南極漫談…なのか?