TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」第九話:ラミングと艦上体育
「ペンギン饅頭号」は氷海に入ってきました。nankyoku-30nin.hatenablog.com
船の周りが氷で囲まれると揺れなくなるので、船酔いに苦しんでいた人もひと息つけます。ペンギンも見えてきますね。
ラミングの描写はなかなかにリアル。「ラミング」とは、船をすこしバックして、勢いをつけて氷に乗り上げ、船体の重さで氷を砕いて進むことです。
船の前方から水を噴き出している描写がありました。あれは、2009年から運航している現用の「しらせ」から装備されたもので、海水をくみ上げて撒いて、氷の上の雪を少なくするのが目的です。氷の上に船を乗り上げさせるときに、雪が積もっているとクッションになって衝撃が減じてしまうので。
エンジンの音、氷を割っていく振動など大きいのですが、揺れはすくないので、艦上体育はできますよ。
なわとびはやりませんでしたが、艦上ヨガってのがありましたね。
氷海の航行は、観測隊員にとってはつらいものではありませんが、乗組員のみなさんにとっては勝負どころ。ここ数年は氷が薄くて快調に突破できていますが、氷の状態が厳しいときは、「ペンギンに追い抜かれる」くらい進まないときもあったと聞きました。何日たっても景色が変わらないのは、なかなか切ないものだそうです。