世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

地震に遭う

大阪の地震で被災された方にお見舞い申し上げます。

6月18日の朝、学会会場へ向かうバスに乗っていたら、”うぃんうぃんうぃん”と、乗客のみなさんの携帯が一斉に鳴り始めました。緊急地震速報です。
奈良市内でも震度4が観測されたそうですが、走るバスに乗っていると揺れには全く気づきませんでした。

研究会議の開催には影響はなかったのですが、問題は帰りの新幹線が動くかどうか。

予定より一時間ほど早く、近鉄で奈良から京都に移動しました。

JR京都駅では新幹線だけが動いていて、在来線はすべて運休、改札口にはたくさんの人が集まっていました。

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こういうときにじたばたしない、というのは南極で身につけた心得かもしれません。たとえばブリザードが来たら終わるまで英気をやしなっておく、と。

腹ペコになっちゃうと辛いので、食料と飲料水を買い込んで20時過ぎののぞみ号に乗りましたが、遅れはほとんど回復していて、ぶじに帰ることができました。