世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

父島に行ってきました2018 その1

先日、昭和基地での大気電場観測の訓練講師をしてきましたが、 

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東京から南に1000キロメートルあまり離れた父島でも、昭和基地と同じ装置を使った大気電気の観測が行われています。

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↑ これが父島の観測装置。

 

↓ こちらは昭和基地。雪と氷の中で、頑張ってくれています。

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世界中の大気電場の観測データを一つのデータベースにまとめるプロジェクトが始まっていて、父島観測点のデータを参加させるべく準備を進めているところです。観測装置とデータ伝送システムのお世話をするために、昨年に引き続き、父島に出張してきました。

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小笠原に飛行場はありません。父島へ一般の交通手段は「おがさわら丸」という船だけです。東京・竹芝を出発してから父島に到着するまで24時間。出張期間は6日間ですが、船の中で往復1泊ずつ、島に3泊の日程になります。


データを記録するパソコンはトタン屋根の小屋の中においてあります。

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滞在中は南国の強い日差しに照らされて、昼間は暑くてここでは長時間いるのは無理。朝5時過ぎに起きて、涼しいうちに作業していました。