「しらせ」が運ぶ荷物について
さて、大晦日ですが、昭和基地では真夏の沈まぬ太陽のもとで、みんな必死に仕事をしているはず。元日だけがお休みです。
でも、ここを見ると29日は風も強く、雪も降っていたようで、ブリザードになったのかも。 どうかご安全に。
さて、前回、12月27日の記事で、この円グラフをお見せしました。
3年前、「しらせ」が運んでいった物資(合計1126トン)の内訳ですが、「設営」とか、「野外」とか、わからないよね、と気づいたので補足します。
「設営」とは、医療、環境保全、車両、建築など南極観測隊の生活を支える仕事全般を指します。「観測」に対応する部門ですね。
なので、設営関係の物資は、プレハブ建築の部材、足場の材料、そしてクレーン車など大きなものがたくさん入ってきます。
南極を汚さないために必要なもの、ごみや廃水を処理するために必要な機械や消耗品も設営物資に含まれます。
「野外」の物資は、テント、寝袋、炊事道具など基地から離れたところで使うモノ。量は多くないですが、とくに夏の観測には絶対欠かせないものです。
講演すると「水は持っていかないんですか?」という質問を受けますが、基地では雪を溶かして、きれいにして飲み水にするので、持っていかなくても大丈夫。
では、みなさん良いお年を!