世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

南極観測隊員OBが海底探査コンテストで優勝!

国際大会で日本のチームが準優勝した、とのニュースがありました。

mainichi.jp

海底の地形を調べて地図を書く競争です。賞金総額がおよそ8億円、2等賞の日本のチームも1億円あまりをゲット!ということで話題になっているようですが、詳しくわかりやすい解説をNHKが出してくれています。

「深海探査レース 最終決戦へ」(くらし☆解説) | くらし☆解説 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室

 

朝日新聞の記事*1には

  • 優勝した国際チームは、14カ国が参加し、海上保安庁職員の住吉昌直さんは測量データの処理を担当していた。

とありました。もしかして、と思って、優勝した"GEBCO-NF Alumni Team"のwebサイトを見ると、やはり見覚えのある顔が、

GEBCO-NF Alumni Team for Shell Ocean Discovery XPRIZE

2015年、57次隊に夏隊員「海底地形調査・潮汐」の担当で参加されていた住吉さんでした。このサイトの写真、観測隊公式ジャンバーを着ているんじゃないかなあ。

 

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昭和基地にある検潮所です。住吉さんは夏の間、ここのメンテナンスもしていました。

 

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冬は無人で、潮の満ち引きを測っています。

 

一緒にしらせに乗って南極に向かった人が、チャンピオンチームの一員になるとは。

おめでとうございます!

*1:朝日新聞はリンクすると報告の必要があるなど厳格なので、この記事では毎日新聞にリンクしています