世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年2月1日に次の隊と交代。3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

次の太陽フレアはいつ?

9月7日に発生した太陽フレアの影響で、北海道ではオーロラのような赤い光が見えた、との報道がありました。

www3.nhk.or.jp

月が昇ってくる直前に撮影されたそうです。

「限りなくオーロラに近い現象だと思う」というコメントがありますが、これはオーロラか「大気光」という発光現象か、区別をつけづらいということだと思います。大気光とオーロラは、光るしくみは同じなので、画像だけでは判断が難しいのです。

日本で撮影された大気光の例はこちらで見ることができます。

AstroArts: 投稿画像ギャラリー: キーワード「大気光」の検索結果

 

太陽の自転周期は27日くらいです。フレアは太陽表面での爆発現象ですが、その「噴火口」の場所が、27日くらいしたらまた地球の方を向いてくることになります。同じようなところから噴火するとは限りませんが、確率は高くなります。

ですから、10月4日ごろに次の太陽フレアがニュースになるかもしれません。でも、また月が大きいんですよね。10月4日の月齢は13.9、満月の1日前くらいになります。月の満ち欠けは約29.5日でひとまわりします。太陽のひとまわり日数に近いので、なかなかずれてくれません。

 

10月4日ごろ、昭和基地では日の入りが夜7時、日の出が朝5時くらい。そろそろオーロラ観測の終わる頃です。昨年の昭和基地、月ごとのオーロラの見え方はこんな感じです。10月は昼が長くなって観測できる夜が少ないのですが、その他の月は、お天気が悪いと棒グラフが短くなります。活発、そこそこ、しょぼい、というのは見た目の感じです。

f:id:nankyoku_30nin:20170910095458j:plain

http://polaris.nipr.ac.jp/~aurora/optical.obs/jare.opt.main.htmlで公開されているデータから作ったものです。