2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧
前日のエントリからの続きになりますが、28日は夜空が暗くなる前からオーロラが出ていました。翌日に画像処理した360度オーロラです。 Aurora at dusk on September 28, 2016, at Syowa station, Antarctica. - Spherical Image - RICOH THETA そのあと…
28日、地磁気などのデータからみると、今宵はいいオーロラが出そう、と食卓の話題になっていました。夕食の後、午後7時すぎの東の空です。 太陽が沈むのと反対側に、いろいろな紫色が層をなして見えています。写真は、このサイトで見るとすみれ色に近いよ…
26日午後8時53分、暗くなる前からオーロラが見えてきました。 27日の午前2時50分ごろです。目で見てもカーテン状のすそが赤く輝いているのがわかりました。 午前3時35分ごろ、東の空が明るくなってきました。 太陽の昇らない6月下旬には一夜に…
日が暮れるのが遅くなって、オーロラ観測の開始が午後8時すぎになってきました。 25日の午後11時ごろ、北の空にオーロラが見えてきました。 このときは、動きはそれほど活発ではなかったのですが、明るくて複雑な構造のものが、わりと長い間見られまし…
「オングルピックは4か月に一回」。5月の開催から4か月あとの、9月25日の午後、第二回オングルピックが開催されました。 日曜日とは言っても、仕事が立て込んでいたり、野外活動に出ている人もいるので、第一回よりも規模を縮小して、パンポンと卓球を…
南極大陸から回送してきた大型雪上車の整備作業がつづいています。担当隊員の指導のもとで、わたしも作業を手伝っています。 キャタピラを止めているボルトに緩みがないか、一つづつ点検して、それを回す車輪にはグリスを入れます。 室内は床板が剥がされて…
春分・秋分の日は世界中どこでも、日本でも南極でも、昼と夜の長さがおなじになります。23日の夕方、日の入り30分まえの西の空です。 左下、風力発電風車のシルエットのあたりに夕日が沈んでいきます。日没は午後6時28分でした。 太陽が沈んだ50分後です。水…
丘の上から海を見たところです。海上に細い三本の線が見えるでしょうか? 海岸線に沿って割れ目が出来ています。海の氷が潮の満ち引きによって上下に動くと、動かない陸との間に割れ目ができます。タイドクラック、といいます。 近くに寄ってみると、こんな…
20日、日帰りで、大陸へドラム缶に入った燃料を運ぶオペレーションが実施されました。風はやや強いものの、快晴。このお天気を逃してはいけません。朝5時すぎから準備が始まっていました。 出発を前にひしめきあう雪上車たち。 雪煙を上げながら、5台の…
19日の夜は、きれいに晴れ上がりました。午後11時ちかくまで月が昇らないので、望遠鏡を出して日本では見えない星雲・星団などを見ました。 この写真、左下の赤い光は、まぶしくないように赤くした懐中電灯です。 太陽がじゅうぶんに深く沈んで暗くなる…
毎日、5分くらい日の出が早くなっています。9月19日の日の出は6時19分。先週の月曜日、12日は6時50分でした。 朝7時半頃、大陸の上に昇る太陽です。まだだれも歩いていない、きれいな雪面を粉雪が滑っていきます。 風速は10メートルちかくで…
今年は雪が多いなあ、とよく言われておりますが、例えば昨年と比べてどうなのか、はよくわからない。南極では積もった雪の深さを測るのは難しいのです。軽い粉雪は吹き飛ばされて、建物などの風下にたまるので、測る場所によって深さが違ってきます。 基地主…
12月には、南極観測船「しらせ」が日本を出発します。これに積んでもらうため、ほんとにひさしぶりに買い物をしました。 持ってきてもらう私物にはいくつか区分があります。 ・「第一便」はその名の通り、昭和基地にやってくる最初のヘリコプターに積まれ…
夏休みが終わり、9月になりました。 気がつけば中旬だけど。 諸手を挙げてバンザ~イですよ。 ご本人が南極に出発してから、極地が気になって気になってしかたない代理人。 北極冒険家 荻田泰永さんの写真展「北極を歩く」に行ってきました。 www.ogita-exp.…
9月15日は、日本では中秋の名月でしたね。南極は冬から春に向かうところなので、"中秋"ではありませんが、美しい月を眺めることが出来ました。 月の出は午後3時39分でした。この写真は午後5時15分ごろ、南極大陸の上、まだ明るい空に名月が浮かんで…
「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」の"ピックアップ10作品"に選んでいただきました。 "Tシャツ当選3作品"にはなりませんでしたが、わたしの場合、Tシャツを頂戴しても郵送してもらうわけにはいかないので、栄誉をいただければ十分うれしいです。 blo…
3日ほど快晴が続いていましたが、13日の朝は曇り空になりました。 午前6時半ごろの空です。日の出の時刻は6時25分でしたが、雲に隠れて見られませんでした。 朝の通勤風景です。職場まで徒歩で5分以内と職住近接です。 気温はマイナス30度くらいで…
11日の夕方は空気が澄んでいて、気温はマイナス33度と冷え込んでいて、グリーンフラッシュを見るには絶好の条件でした。日の入りは17時44分。職場の東側の丘にカメラを持ってのぼっていきました。 風力発電の風車の右手に日が沈んでいきます。 グリーンフ…
10日の夜はきれいに晴れあがって、冷え込みました。寒い夜ほど月夜は冴える、といいますが、前夜のおぼろ月とはうってかわって、ピンと空気の張り詰めたような夜になりました。 日付の変わるころから、オーロラが活発になってきました。午前0時過ぎの空で…
9日の日中はふぶきで外出注意令が出ていましたが、夜になって風が弱まり、10日の午前1時を過ぎたころから晴れ間が広がってきました。 職場に行って、観測装置を起動して、しばらくすると淡いオーロラが見えてきました。 星は見えていますが、月はすこし霞…
5月に紹介した南極俳句、続けています。 nankyoku-30nin.hatenablog.com 毎月3日しめきりで、俳句らしきものをひねり出しています。南極の光景と季語をつなぐというのは、いつもと違った頭の使い方で、脳に汗をかく気分です。 寄稿している「俳句マガジン」…
8日、午前2時ごろに月が没んだあと、オーロラが見えてきました。 午前3時半ごろの写真です。 上の写真の2分後です。 今年のオーロラ観測の期間は、2月21日から10月20日までの242日間です。9月9日現在、のこりは41日ですが、どんどん昼が長くなって、一晩…
7日の午後1時過ぎ、マイナス21度くらいの冷え込みの中で、きれいな二重の日暈(ひがさ)が見えました。 外側の暈がこれだけはっきり見えるのは、南極でも珍しいです。 アンテナで太陽を隠して撮ってみました。 日暈の他にもいろいろな光学現象が写っていま…
8月末に回送した雪上車の整備が行われています。 これは8月26日に南極大陸の拠点で撮ったものです。大陸の風景の中にあると、そんなに大きくもみえないのですが…。 nankyoku-30nin.hatenablog.com この大型雪上車SM110型は、長さが7メートル、幅が3.5メー…
日の午後2時半ごろ、太陽に丸い虹がかかっていました。 暈(かさ)と呼ばれるものです。太陽を囲むような輪ができることもあるようですが、この日は上半分が雲に入ってしまいました。 太陽の両脇で、少し明るくなっているところは幻日(げんじつ)とよばれ…
木工所で作られた、2トン積み木製そりの外枠の部品です。1957年に日本を出発した、でも越冬できなかった第2次隊から大きな変更なく使われてきたものですが、すでに製造中止になっています。壊れたそりの部品を流用したり、こうして作りなおしたりして、使え…
3日は朝から曇り空、ときどき雪がちらつくお天気でした。夕方からは風も強くなって、オーロラ観測の夜勤も「からぶり」だろうなあと思っていたら…夜8時過ぎに、地吹雪の上空に晴れ間が広がって、オーロラが見えてきました。 スタンバイさせていた装置をお…
南極にはガソリンスタンドはありません。内陸へ旅するときの燃料は、自分でもっていくか、あらかじめ定められた場所に保管してあるものを使います。いずれにせよ、軽油のドラム缶を積んだそりを雪上車で牽いて持っていく必要があります。 大陸から持ち帰った…
8月のごはんをいくつかご紹介。 大陸での旅先の朝ごはん。前夜のカレー、めだまやきとソーセージ、お茶漬けのもとやツナ、鮭の缶詰など。寒いところに出ていくので、ごはんでもパンでもしっかりカロリーを摂っておかないともちません。昭和基地に帰って体を…
現在越冬中の57次隊では、偶数月の月末に全員作業で大掃除をしています。8月末も壁と天井を拭き掃除しました。 脚立(きゃたつ)などの道具がすぐに用意できるところが昭和基地らしい。 ヘルメットをかぶっている人が多いのが、おうちの掃除とは違います。 …