世間がもし30人の基地だったら

日本南極地域観測隊に参加して、2015年12月に日本を出発しました。昭和基地で南極の冬を過ごして、2017年3月23日に帰国しました。帰ってからも南極に関わることがときどきあるので、更新を続けています。

同じオーロラを南と北で

26日午後8時53分、暗くなる前からオーロラが見えてきました。

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27日の午前2時50分ごろです。目で見てもカーテン状のすそが赤く輝いているのがわかりました。

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午前3時35分ごろ、東の空が明るくなってきました。

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太陽の昇らない6月下旬には一夜に15時間以上だったオーロラ観測も、今は6時間半ほどになりました。

 

春分秋分のころだけ、南極と北極の両方に夜が来ます。1月だと南極は日が沈まないし、7月は北極では白夜でオーロラは見えません。
この時期は、磁気的に昭和基地の反対側にあるアイスランドとのオーロラ同時観測を行っています。

共役点オーロラ − 共役点オーロラとは

同時に夜の観測ができるのはごくわずかな期間しかありません。さらに両方で晴れる夜はめったにない。観測時間は短くなりましたが、貴重な記録を取り逃がさないように、いつもに増して気を遣う夜勤です。

 

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